うえすたんのWRブログ

WRとその他諸々の雑記です

桜花の活動停止までの経緯と、日本的クラン経営の罠

はじめに

皆様お世話になっております。うえすたんです。

私は2ヵ月前に桜花を脱退した身ですが、気になっている方も多いと思うので先代のクラマスとして桜花が活動停止に至るまでの経緯を包み隠さずここに記します。

しかし、あくまでも先に脱退した私の立場からのみ見たことであり、推測も混じる点があることにはご留意ください。

 

 

桜花を襲った戦力の二極化

桜花は表面的には輝かしい活躍の一方で、内部では戦力の二極化が問題になっていました。

すなわち、「幹部」として知られている上位メンバーとそれ以外のメンバーの間に大きな戦力差が生まれつつあったのです。

この最大の原因は、WRの報酬システムにありました。

 

 

War Robotsの報酬システム

ご存知のように、WRのAG,AUの入手量は主に与えるダメージ量によって左右されます。

しかし敵の数は有限ですから、当時日本で最も強かった桜花上位メンバーと分隊を組むことになる他のメンバーはなかなかダメージを出せなくなります。

例えば同じ1時間プレイしていても、1,000万Ag稼ぐプレイヤーもいればその半分しか稼げないプレイヤーもいます。

稼ぎの多いプレイヤーはさらに自らを強化し、さらに高いダメージを出すようになる。

こうなってしまえば、差は開く一方というわけです。

ではなぜ、リリース直後から桜花は活動を続けてこられたのでしょうか。

 

 

格差拡大のストッパーの喪失

かつてWRには格差の拡大を食い止める最後の砦がありました。

それは"アップデートの頻度の低さ"です。

以前のWRでは、上位のプレイヤーが先にカンストに達しても、それ以上強くなるには少しずつ腕を上げる他なく、大差がつく前に中位、下位メンバーが追い付いてくるという現象が起こっていました。

それが現在ではどうでしょう。

数々の新機体、MK2、サブ格納庫、モジュール、そしてパイロット。

稼ぎの少ないプレイヤーが追い付く前に、どんどん新しい強化要素が追加されています。

これでは、差が開いていくのも当たり前と言えるでしょう。

そしてこの格差は、「日本的クラン経営」とでも呼ぶべき方針のクランでより顕著になってくるのです。

 

 

"日本的クラン"の性質と問題

ここでいう「日本的クラン経営」とは次のような特徴を持つものです。

 

①個々のメンバーの戦力格差が比較的大きい。

②戦力格差があっても分け隔てなく分隊を組む。

③メンバーの出入りが少なく、固定されている。

 

これだけを見れば決して悪いことではありません。

実際この三要素のお陰で"ある程度"長続きするクランは多いです。

しかしこの方針では格差は拡がる一方でいずれクランとして非常に歪な戦力構成を生み出すのです。

そして取り返しのつかないほどの戦力差がついたときに、ついに上位勢の不満が表出し始め、一気にクラン存続の危機にまで陥るのです。

 

 

桜花に垂れ込める暗雲

2019年2月、クラン単位ではなく即席のチームで戦う大会に各メンバーがバラバラに出場しました。

私はこれが桜花の活動休止の遠因になったと考えています。

断っておくと、この大会がどうとか、主催者が悪いとは本心から全く思っていません。

この状況は想定すべきでしたし、それまでに対策を講じなかった私に責任があります。

しかし事実として、上位メンバーがそれぞれのチームメイトと練習するようになり、クランの分隊から姿を消しました。

このころには、これまでにダメージを独占してきた上位メンバー抜きでは、他のクランに対抗するのは難しくなっていました。

そして桜花の分隊は仕事やチームごとの練習を終えた上位メンバーの揃いだす深夜に限られるようになってしまいました

大会での勝ち残り具合もバラバラでしたので、この間に一部の上位メンバーも他のクランやゲームに行ってしまいました。

 

 

私もまた桜花を去った

そして私は四月から社会人になり、深夜の分隊にも参加できなくなりました。

WRをやる時間は減っていましたが朝や夕方にはちょくちょくやっていたので、分隊参加の為に同月中に桜花を脱退し全世界で最も活動量の多いKORに加わりました。

こうして二極化したのちに上位側を失った桜花には最早戦い続ける力は残っていませんでした。

一方で私も、KORでは意外なほどヨーロッパ、アメリカ勢の割合が増えており、メインの時間に分隊が無かったりサーバーの違いでラグが大きくまともにプレイできないということに悩まされていました。

そんな中、分隊で野良にも苦戦するなど、瓦解寸前の桜花を守り続けていた上位メンバーのモチベーション低下を聞き、その受け皿として6月にクランの設立を決定しました。

つまり、桜花にトドメを刺したのは私であると言えるでしょう。

しかしただ一つ釈明するとすれば、これは例えるなら介錯に近いものであったと考えています。

 

 

まとめ

この件に関しては以上です。

「WRの報酬システム」及び「日本的クラン経営」による格差の拡大には多くのクランが悩まされていることではないかと思います。

私は今回、分隊を組んでも報酬の差が生まれないよう、最初から同程度に強い人だけでクランを作ることで対処しましたが、これが最適解だとは思っていません。

これは言うなれば「海外的クラン経営」へのシフトであり、排他的な解決方法であるからです。

日本的クラン経営の問題点に立ち向かわず逃亡したとも言えます。

こんな立場では最善の解決法を語ることなどできませんが、各クランの皆様にはぜひとも私の失敗を反面教師にして頂き、持続的なクランの経営に挑んで頂きたいです。

日本的クラン経営の問題点が解決されたときが、日本クランが世界のトップに立つ瞬間であると確信しています。

そのときは、私にも解決策をこそっと教えてください。

 

長くなってしまいました。

次はもう少しコンパクトな記事でお会いしましょう。